• 開業を経験された司法書士様の
    体験談をご紹介いたします。


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  • 岡部 茉佑 様
  • 『深谷司法書士事務所』
  • ■開業地:東京都江戸川区 ■合格年度:令和4年度 ■開業年度:令和5年度
    ■SNS (X):https://x.com/mayu_okabe
  • 「発信者」から「伴走者」へ。
    元アナウンサーが目指す理想の司法書士像
  • これまでアナウンサーなど「発信する側」のお仕事をされていましたが、司法書士はどちらかといえば相談を受けたり「聞き手」になることが多いように感じる中で、岡部先生が司法書士を目指そうと思ったきっかけは何ですか?
  • 一時国家公務員の勉強をしており、法律の勉強が楽しいなって思い始めたことが最初のきっかけです。その後はアナウンサーのお仕事や民間企業でのお仕事をしていたのですが、やっぱり勉強が好きですし、法律に携わるお仕事を一回やりたいと思ったんです。あと、実家がもともと不動産業をやっているので、身近な法律のお仕事をされている司法書士のお話をよく聞いていたというのもありますね。情報を自分なりに工夫しながら発信するのはもちろん好きだったんですけど、法律に惹かれて司法書士を目指すようになりました。
  • 幼い頃から身近な職業だったということですが、司法書士のどんなところに魅力を感じていましたか?
  • 独立して事務所を持ってお仕事をされているというイメージがありました。実家が会社を営んでいたこともあって、ゆくゆくは私も何か会社をおこしたいなという気持ちがあったので、独立しやすいというところでも司法書士はいいなと。自分で何かやっていきたいという気持ちが結構大きかったですね。
  • これから先生が特に強みにしてやっていきたいと思うことはありますか?
  • アナウンサーのときに意識していたこともあって、コミュニケーションの取り方に気をつけています。わかりやすく簡潔にお伝えすることと、前提としての「共通認識」を把握した上でコミュニケーションを取るように心がけているので、それが一つの強みだと思っています!あと前職の営業で培った、相手の立場に立って、しっかりニーズを汲み取って最適な動きをできるところがもう一つの自分の強みかなと思っています。
  • これからのご活躍が楽しみです!では開業のお話を伺いたいのですが、まずは事務所名を「深谷司法書士事務所」にされた理由は何ですか?
  • 元々母方の祖父母の名前が「深谷」で、地元で長らく会社をやっているので、尊敬する祖父母の名前を引き継いで頑張りたいというところからです。
    ただ、「深谷さんのところで修行してるんですね」とよく聞かれるんですよね。それを最近どうしようかなと考えて、名刺に “代表”司法書士って入れてみました(笑)
  • 開業にあたって苦労したことはありますか?
  • 独立開業の準備で、事務関係が難しかったです!一応個人事業主としての開業の本を読んでみたりはしましたが、経費関係や税金回りが大変そうだなと。
    同時期に開業した仲良くさせていただいている司法書士さんがいて、一緒にずっと相談しながら準備していました。それでだいぶ情報交換というか、文殊の知恵みたいな感じで気づきが多かったです(笑)。相談できる方がいてよかったです。インボイスも1月1日適用で12月17日頃までに申し込まなきゃいけないのに、気付いたのが13日とかで!(笑)その方と一緒に、すべり込みでe-TAX使ってネット経由で申し込みました。こうして振り返ると一番苦労したのはインボイスを含めた税務関係ですね。
  • 同期だったり相談できる人がいると心強いですよね。開業にあたって色々と準備するなかでこだわった部分はありますか?
  • 事務所は決まっていたので、パソコンやシステムにこだわりました。それこそ“権”は最上位グレードのMAXにしたりとか。自分の作業効率を重視しています。
  • では、業務システムを“権”に決めた理由を教えてください。
  • 前に勤務していた事務所が“権”をだいぶ使い込んでいて、工夫してシステム化されていたこと、 “権”で案件管理もしていて情報の一元化の面でとても便利に思いました。案件の管理もしやすいですし、登記情報と連携して委任状とかもささっと出してくれたり、申請書も“権”だとサッと処理してくれるので、だいぶ労力が抑えられるかなと思って“権”MAXにしました。
    物件情報や申請書内容の手打ちのミスが怖くて、安心&安全で選びました。開業して最初のうちは“権”はいらないのかな…と悩みはしたのですが、MAXを一回使ってしまうと戻れなくなりました。
  • ありがとうございます。では、これからお仕事をするうえで、夢とか目標、思い描く司法書士像みたいなものがあれば教えてください。
  • 一度幅広く業務に触れていきたいなと思っています。
    それから、強みを活かしてお客さんに120%満足いただくことを目標に、初めての手続きの方も多くいらっしゃると思うので、しっかり伴走してサポートして、求められているもの以上のお仕事で返したいです。お客さん自身や社会全体の今後の動き等を見据えた全体のケアのできる司法書士になりたいと思います。
  • まさに伴走者って感じですね。最後に、司法書士を目指している方やこれから開業を検討されている方に向けてメッセージをお願いします。
  • まず司法書士を目指されてる方、いま勉強がとても大変だと思います。私も1度総合点が足りず不合格になったことがあり、2回目の勉強の際は本当に辛い期間でした。ですがこれまで勉強してきたことを信じて最後まで頑張っていただきたいです。
    働き方に関して、勤務をしていた際は、大きい案件や幅広い案件に携わらせていただいて毎日発見がありました。ですが何より、その分野を極めている先輩方にご指導いただけたこと、仕事に対する姿勢を近くで学ぶことができたこと、先輩方のような司法書士になりたい!と目標ができたことが今後仕事を続けていく上でとても大切なことだったと思います。開業に関しては、自分でスケジュールを決められたりと、自分の裁量で調整できますし、直接お客さんとコミュニケーションをとる機会が増えることがとても良いと思います。お客様から直接色々とお話をお伺いすることで、その方とってのベストな方法を提案していきたいと思っています。私は開業は色々大変そうだしまだ先かな…と漠然と考えており、だいぶ思い切って決断したのですが、思い切って良かったなと思います。もともと自分で何か会社立ち上げたいという軸で動いてきたので、今本当にとても楽しいです。もちろん大変なこともありますが、自分で作り上げる楽しい部分にも目を向けて決断してみても良いかもしれないです。


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