• 開業準備に際して、最も重要なことは設備投資計画です。最高の仕事をするために、最高の器具備品(IT関連機器、事務用品、専門書等)を揃えたいものです。しかし、初期投資は限られた資金の中で行うこととなりますので、今後の運転資金も考慮しながらリースにするか現金購入にするか、慎重に設備投資計画を立てましょう。
  • リース、現金の経理処理に関するメリット、
    デメリット
  • リース取引はほとんどがファイナンスリース(リース期間中の途中解約ができず、解約した場合は未経過リース料の支払い義務があります。)です。資産をリース会社より賃借しますので、支払うリース料は「支払リース料」、「賃借料」等の費目で経費計上します。一方、現金購入の場合は、固定資産に計上し法定耐用年数に応じて減価償却により経費計上します。リースは、支払ったリース料が経費計上となりますので経理処理が簡単です。一方、現金購入は、減価償却費を計算する手間はかかりますが、定率法を選択適用した場合は早期に経費化することができます。リースの方が初期投資は少なくて済みますが支払総額は多くなりますので、資金に余裕がある場合は現金購入の方が有利です。なお、リースに関しては、リース期間終了後またはリース期間中にリース物件を無償等によって賃借人に譲渡することを定めている取引(所有権移転リース取引)等は、売買として取り扱われますので経理処理に注意が必要です。
  • ローンとリースの違いは?
  • ローンは、資産を購入するときに金融機関等よりその取得価額に応じた借り入れを行い、それを賦払いの方法により返済していくもので、所有権は購入者にあるのに対し、リースは、リース会社が資産を購入し賃借人に貸し付けるもので、所有権はリース会社にあります。ローンは返済が完了すれば支払は発生しませんが、リースの場合は、リース期間が終了しても所有権はリース会社のままですので、年間リース料の10%程度の年契約再リース料が発生します。
  • 一般的な融資の窓口や申し込み方法は?
  • まず、懇意にお付き合いしている金融機関がありましたら、その金融機関に相談してみるのが良いでしょう。もしもない場合は、お近くの日本政策金融公庫(https://www.jfc.go.jp/)国民生活事業を訪ねてみましょう。その際、ホームページより借入申込書と創業計画書を入手して必要事項を記入し持参して行くと良いでしょう。創業資金の融資を受け、きちんと返済していけばだんだんと信用がついていき、将来事務所を建築する時、そして借り替えの時には思いのほか容易に融資を受けることができます。5年先、10年先の目標に向かってがんばりましょう!


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