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司法書士のいま

～司法書士の最前線を取材しました～

急成長の秘訣は、徹底的なデジタル化と当たり前のことが普通にできる人間力

• 司法書士 高橋 遼太 先生
• 明成法務司法書士法人 [埼玉県新座市（本部）]
• プロフィール
• 2007年 司法書士試験合格(翌年簡裁訴訟代理権取得)。 試験合格後、都内大手司法書士法人に勤務。
  2009年 明成法務司法書士事務所 開設。同事務所代表に就任。
  2013年 事務所を法人化。名称を明成法務司法書士法人とする。
  2014年 一般社団法人東京新宿相続相談センターを設立。
  2015年 東京都渋谷区に新たに事務所を開設し、本店とする。
• 主な会務経歴
• 新座市男女共同参画審議会委員 / 一般社団法人FP相談センター理事/NPO法人心 西東京市民後見センター理事
  NPO法人 カンボジアGiving Support Project監事 / 一般社団法人東京新宿相続相談センター代表理事
• 
• HP:https://www.meiseihoumu.jp/

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• －それぞれのお客様が事務所の営業担当者みたいですね。
  
  　ひとつの業者さんからたくさん紹介をもらったり、一人の士業の先生からたくさん紹介をもらったりというのではなく、お客さんそれぞれがたくさん広げてくれたという感じですね。
  
  　うちは一極集中しているわけではないので、どれだけ仕事をもらっているところでも全体の1割もないんですよ。多いところで5％ですかね。だからその積み重ねなんです。そうして気付いたら仕事が増えていて、そうなると人も必要になるし人が増えるとスケールメリットも出て、さらに仕事も増えてきたという感じですよね。
  
  　うちの事務所の仕事ってBtoBチャネルがあってそこから個人のお客様を紹介してもらうのがほとんどなんです。もちろん広告媒体やHPなどから個人のお客様が直接問い合わせて依頼してくれるケースもあるのですが、それって全体の1割くらいなんですよ。だからほとんどの仕事が紹介経由ですね。うちの持っているチャネルって結構多岐にわたっているので、月スパンで業務比率をみると毎月一極集中していないんです。決済・相続・商業など毎月満遍なくあるので時期に関わらず忙しいですし、いろんな仕事をやらせてもらえてますね。
  
  ―そうして事務所としてかなり大きくなりましたが（現在、3拠点、22名）、
  　もともと事務所規模を大きくしようと考えていたのですか？
  
  　実は大きくしようとまではまったく思っていなかったんです。私は商売の7割は運だと思っているんですね。努力は3割くらいじゃないかと。ただ、そこの3割をどれだけ一生懸命やったかで結果は変わると思っています。だから狙って自分の力だけで大きくしたという人は私は信じられないですね。
  
  ―では残りの3割の部分を伺います。
  　運以外の点で先生が気を付けているところはありますか？
  
  　簡潔に言うと先ほどもお話しましたが「丁寧にやる」ということです。本当に当たり前のことを当たり前にやっているだけなんですね。報連相をきちんと行うとかね。たとえば相続のお客さんがいて、僕らは毎日相続の仕事をやっているので僕らにとってはすべてが当たり前のことなんです。でもお客さんにとっては基本一生に一回なんですよ。大事な人が亡くなったっていう。そこで実際に依頼を受けても、相続の仕事って最初の一か月くらいは書類収集とかで何も動かないわけです。お客さんにも最初に「一か月間は何もないですよ。」という話はしますけど、話したときに他にもいろんなことを話しているからお客さんも忘れちゃうんですね。だから一か月間何も連絡をしないとお客さんからしたら「どうなってる？」ってなるじゃないですか。「ちゃんとやってるの？」と思われてしまうかもしれません。そう思われる可能性が多少なりともあるからこそ、私のところでは2，3週間たった時点で「いまの収集状況はこんな状態です」と現況を報告したり、「これくらいの時期になったらお送りできると思います」というような目途を伝えるようにしています。また、気になることがあったら365日いつでもすぐに連絡くださいね。と自分の携帯を伝えて極力こまめに連絡を取っています。もちろん自分の携帯にもお客さんの連絡先をすべて登録して誰から掛かってきているのかをすぐに分かるようにしているので、話が早くて喜ばれますよね。ただ開業当初に比べて規模も顧客数も増えてきたので一人ではやりきれない量になり、そのスタンスで社員達にも対応してもらっています。
  
  
  
  
  －社員みなさんがそこまでされているのですね
  
  　うちの事務所に入ってくれた人たちは、まず私と同行して私のやり方を現場で覚えてもらっています。ミスをした時にはこれは違うよねとか、こういう風にやってねと現場でその時に指摘してあげることが大事なのかなと思っているんですね。社員達も私の仕事を近くで見ているからこそ、私と同じようにやらざるを得ないんでしょうね。そうやって社員達のクオリティを同じように引き上げてきたというのはうちの事務所の強みとして大きいと思っています。たとえば先日も銀行さんに、「高橋さんの事務所はいつ電話してもワンコールで出てくれる。どれだけ掛かっても2コール以内に必ず出てくれるのが本当にすごい」と言われたんです。私としては当たり前のことを当たり前にやっているだけなんですけどね。